比叡山炎上追加術・呪文

『比叡山炎上』の術と呪文に、主に刀剣関係のものを追加しました。

《剣の護法の召喚》

◆術の系統のうち「陰陽道」に、以下の術を追加する。

習得:3D6正気度
コスト:1D8MP
準備:任意の刀剣一振り

解説:

「剣の護法」を呼び出し、1体の対象を攻撃させる。剣の護法はPOW5を持つスピリットである。

剣の護法の外見は、術者の任意に決める事が出来る。

(黒い影、骸骨、術者自身など)

また「護法剣」にこの術を使用した場合、護法の意思により外見が決定される場合もある。

いずれにせよ特におぞましい外見の場合、正気度判定が発生する事がある。

(0/1~ 0/1D4 程度が望ましい)

召喚後、術者は他の行動を取る事が出来るが、攻撃対象を変更させる場合は「その他の行動」で命令する必要がある。

剣の護法は術者に呼び出されると、その戦闘が終わるまでその刀剣を振るう。この攻撃は自動成功する。

(大成功や自動失敗が発生しないという意味であり、攻撃された側は、受け流しや回避を行なえる)

ダメージは召喚に使用した刀剣による。dbは+1D4として扱う。このダメージは刀剣による物理攻撃であり、スピリットには影響を及ぼさない。

(刀(戦国刀)を使用した場合、1D10+1D4ダメージ)

また、召喚に使用した刀剣が何らかの「特徴」を持つ場合、剣の護法はその「特徴」を使用する事が出来る。

(コストが必要な場合、そのコストは術者が支払う)

「剣の護法」はダメージを受けるごとに1ポイントずつPOWが減り、0になると消滅して、次の満月まで召喚出来なくなる。

剣の護法は受け流しや回避を行なわない。

PageTop↑

《大業物の鍛え》

◆術の系統のうち「神道」に、以下の術を追加する。

習得:1D10正気度
コスト:1D4正気度+1POW
準備:一週間

解説:

刀剣に魔力を付与し、その切れ味を増す。こうして鍛造された刀剣を大業物と呼ぶ。

術者は1 週間の時間をかけて〈製作/刀剣〉の判定を行ない、成功すれば大業物を鍛える事が出来る。

大業物はクリーチャーが持つ、物理攻撃に対するダメージの減少効果を全て無視して通常のダメージを与える事が出来る。これにより「物理攻撃無効」も無視されるため、結果的にスピリットにもダメージを与えられる。

この術で既にある刀剣を鍛え直すことは出来ない。また、この術により大業物となった刀剣には、異なる方法で魔力を付与する術である《神剣の祓え》(比叡山47p 参照)を使用することは出来ない。

PageTop↑

《護法剣の作成》

◆神話呪文に以下のものを追加する。これは異なる名前で、全世界で使用された呪文である。

呪文の範囲:タッチ
持続時間:永久
コスト:10MP+1POW
正気度:1D3
抵抗表:なし(本文参照)

解説:

この呪文の使い手(以下、術者)は、魂(スピリット)を刀剣に封じ込めた「護法剣」を作る事が出来る。

術者は事前に、封じ込める魂を準備しておかなければならない。これは術者が作成した式神(使い魔)かあるいは、「護法」になる事を承諾しているものが望ましく、その場合後述するPOW抵抗判定は必要としない。

もし「護法」となる意志がないものを封じ込める場合、術者はスピリット戦闘や呪文で対象のMPを0にしておく必要がある。

魂を封じ込めるための刀剣も、準備しておく必要がある。術者自身が作刀したものであれば、儀式の時間は短くなり(1日で済む)、封じ込める魂とのPOW抵抗判定も有利になる(術者側のPOW抵抗判定値に+10%)。

この儀式を執り行うには3日間(あるいは1日)の時間と、刀身全体を濡らす事が出来る量の血液(刀剣の種類によって異なる)、10MPと1POWのコストがかかる。

「魂」が護法になる事を承諾していない場合は、ここでPOW抵抗判定が必要になる。

「魂」が護法になった後の対象の肉体(あれば)は、速やかに死ぬ。これは刀剣が護法の肉体となり、以前の肉体とは「縁が切れる」ためである。

刀剣が折れる、朽ちるなどして完全に破壊されると、護法は解放される。場合によってはそのままスピリットとして存在し続ける事もあるだろう。

PageTop↑

《狐との接触》

◆神話呪文に以下のものを追加する。これは主に、アジア圏で使用された呪文である。

呪文の範囲:無限
持続時間:狐が出現するまで
コスト:10MP
正気度:1D3
抵抗表:なし

解説:

この呪文を使用する事で術者は、独立種族「狐」を呼ぶ事が出来る。呪文をかけるために数分の時間が必要だが、日本は全国各地に狐がいるため、ほぼ自動的に成功する。

呪文をかける場所は、里山や稲荷神社の近くであればなお良い。狐は呪文をかけてから、早ければ即時、遅くとも数日のうちに姿を現す。

(出現時期はシナリオの展開やキーパーの判断により決定される)

油揚げや鼠のテンプラといった贈り物は、出現時間をやや早め、交渉を有利に運ばせる効果がある。出現した狐は眷属(能力値の低い狐や、普通の狐)を連れている場合がある。

現れた狐がいつ立ち去るかは、狐の機嫌による。彼らとの交渉に、〈魅力〉〈言いくるめ〉〈説得〉などの交渉技能は有効である。

(ただし人間とは基本的な思考が異なる点を、キーパーは考慮する事)

PageTop↑

inserted by FC2 system