トオキ ハル

時は早春、卒業式も間近な三月のとある日。

「仲良し三人組」の高校生たちが、思い出の地で遭遇したある事件とは…?

――トオキ ハル――

 

 町に戻った3人は、改めて鳥越要のことを調べた。彼女が亡くなった後、両親はこの町を離れたらしい。墓は、隣町の霊園の中にある、とのことだった。

 三月、卒業式の前日、3人はその霊園を訪れた。要の名が刻まれた鳥越家の墓には、真新しい花が供えてあった。

 

相模:じゃあ、そこに、持って来た花とか供える。

樋口:好きだったお菓子とか。

KP:ミルク飴とか。

相模:それからなんだろうね、ミルク飴を、ポケットに入れてるのはね。(笑)

早川:たぶんね。忘れてたんだな、ほんとに。わああ(笑)。

樋口:子供のことだからね。大人だって忘れるよ。まあ、こうやって毎年参ってれば、忘れるという事もないだろうしな。いや、法事とか、馬鹿にしてたよ。(一同笑)

相模:めんどくせっ! とか思ってた。(笑)

樋口:意味がある事だったんだな。ちゃんと。

相模:じゃあ、新聞の切抜きを、持って来て。ほれ、ってコピーを渡して。これだったら、絶対に忘れないだろう。

樋口:じゃあ、受け取って。「ありがとな、相模」

相模:うん。…データにして、紙とっとくのはやめる、とか言うなよ?(一同笑)

樋口:それは、早川に言え。(笑)

相模:もう、三べんぐらい言った。

早川:ふふふふふ。(笑)

樋口:そうか。(笑)肝に銘じとくよ。で、カードケースを出して、その中にしまう。

早川:実物を残しておく必要のあるものって、あるだろ、ほら。それに、子供の頃の写真とか、何だかんだ言って、データにしないで取っておいてあるしさ。

相模:これで、ちゃんと忘れないからな。って言って、墓のところに。

KP:で、お線香の煙がたなびいていって、これから皆さんは、3人それぞれ別の道を歩むことになるでしょう。たまには会って、話をするかもしれません。だけれど、決して忘れない友達。鳥越要という名は、決して忘れないでしょう。という事で、終了になります。どうもありがとうございました!

全員:お疲れさまー。

KP:えーと、ボーナス正気度です。まず、事件を解決した。あと、要をちゃんと、言葉で救った。この2点をクリアしたので、1D10+1D3点回復します。

樋口:10と5だから、13点? 黒字になった。

相模:7の2。9点回復。

早川:ほーらオチが出た。6点だってー(笑)。ほーら赤字収支。55。

KP:55!?(爆笑)

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