幽霊屋敷潜入!

夏向けのホラー企画として、有名な心霊スポットで一夜を過ごすことになったTVクルーたち。

だがその廃屋には本物の「悪意」が潜んでいた…!

――2階を探索(まだ余裕)――

 

 次に一行は部屋Aに入ったが、ここでは特に何も無し。

 

鈴木:「変わったものは無いようです。ここの住人であった青年が安らかに眠っていることを、僕たちは祈ります」…無理だけどな。(一同笑)

 

 続いて部屋Cでは、トルソー(洋裁用の手足のないマネキン)が鈴木に倒れてくるというアクシデントがあったが、正気度喪失は無し。

 

鈴木:よいしょ、と起こして。ぐらぐら、と動かしてみる。安定してる?

KP:ええ、ちゃんと。倒れない程度には。

李:僕、何か、見えました?

KP:李君の場合だと、…50%。

鈴木:ああ、なんかの対抗表か。僕らだと、勝ち目ない。

李:(ロール)…ファンブル(出目00のこと)。(一同爆笑)全く分からなかった?

鈴木:それだけなら、ええんやけど…。

KP:李君、MPを1D3ポイント減らしてください。(一同悲鳴)

りな:うわっ! 痛ったあ!

鈴木:どっかの無窓館みたいだ(笑)。

 

 仕方なかろうよ、原因がほぼ一緒なんだから。(苦笑)

 

李:(ロール)2点。MP吸われたので、「くぅっ」

KP:そして突然、横にあったクローゼットが2つとも開いて、中の衣装が飛び出してきます。そしてそれは、ひらひらと辺りを舞います。SANチェック。

鈴木:うわっ!(ロール)成功! …おかしい、僕、55%よ(笑)!?

KP:全員成功? じゃあ0で。そうして、しばらく部屋中をひらひら舞った衣装は、少し経つと全部、ばさっと落ちます。

鈴木:「これは、ヤラセではありません! て言うかこんなベタなヤラセしてもしょうがありません!」(一同笑)ウケ取れませんよ、これ(笑)!

 

 崎本は一旦カメラを止めると、鈴木と一緒にクローゼットの中を確認した。そこには何も仕掛けは無く、もちろん誰かが隠れているという事もない。

 

鈴木:何なんやこれ。ザキさん、ヤラセとか聞いてます?

崎本:いやいやいや、まさかこんなベタな。

りな:じー(笑)。

崎本:やらないって(笑)!

李/崎本:「オレが知らないヤラセは無いだろう」(一同笑)

KP:ちなみにこの時点で、十二時を回りました。

鈴木:ぼーん、とか鳴りませんよね?

KP:鳴った。

りな:えええええっ!?〈聞き耳〉ですか? なんでそんな事言っちゃうんですか、鈴木さん!(爆笑)

鈴木:でも僕、聞こえない気が…、(ロール)うん、聞こえんわ(笑)!

KP:聞こえた人手を挙げてー?

りな:はい~。(挙手)

KP:SANチェックな。

りな:(ロール)うわ、失敗! 鈴木さんが変なこと言うから、こんな目にあっちゃったじゃないですかー!

鈴木(のプレイヤー):(諭すように)なあ、俺たちは今、何のゲームをやってるんだ?(一同爆笑)

KP:じゃあ、1D2+1点減らして。

りな:(ロール)2点!

鈴木:プラス1点が、地味にきついなあ。大丈夫なんすかね、ザキさん?

崎本:ううん、李くんを信じて、ロケを続けよう。

鈴木:「あ、そうや。なんか、お払いとかできるん、李くん?」

李:「じゃあ…、おまじない」

りな:「ちちんぷいぷい?」

鈴木:「あんまおいしい事、言わんで下さいよ!」(一同笑)

 

 ここでプレイヤー達は「肉体の保護」を3D6点分、鈴木にかける事にした。彼を先頭にして進み、何か危険なことがあったら盾にする作戦である。李が4点の正気度と3点のMPを消費し、鈴木は16点の防護点を得た。

 そしていよいよ5人は2階での惨劇の場、部屋Dに向かった。ちなみにこの時点で十二時半。ドアを開けると、今はもう無い筈の遺体が2つ、転がっているのが一瞬目に入る。それらは他の部屋の幻影と同じようにふっと消え、後には床板の黒い染みだけが残っていた。

 

鈴木:では、部屋をぐるっと照らします。何か、変わったところある? ぶっちゃけ、キーパーが開けて欲しいところ。(一同笑)

KP:開けて欲しい所は特に無いですが(笑)、皆さん〈幸運〉振って下さい。

りな:は? はい。(ロール)99。

鈴木:はい、あなたです。(一同笑)

KP:じゃあ、若瀬さん。あなたの首筋に、ぽたっ、と冷たいものが落ちました。(若瀬のプレイヤーの表情を見ながら)とりあえず、SANチェックだと思いますよ(微笑)。

りな:はいぃ(笑)。(ロール)成功。(正気度喪失0)手で触って、見てみる。

KP:赤いです。

りな:そこで悲鳴!(一同笑)「きゃー!」

鈴木:「ど、どうしたんですか? 若瀬さんこれ、血じゃないですか!?」

りな:「舐めて確認してよ!」(一同大爆笑)

鈴木:「私の手を舐めろですか!? アホなこと言ってる場合じゃないですよ!!」(一同爆笑)

KP:この状況で、すげえ、こいつら(笑)。

鈴木:いかん、天然とお笑いのコンビにかかったら、どんな怪奇現象も台無しになる!!(爆笑)

りな:「だって血だったら、変な物入ってるかもしれないじゃない! こういうのはあんたの役目なのよ!」(笑)

鈴木:「若瀬さん、素出てます! 落ち着いて!」…くそぉ、インパクト負けしている。(一同爆笑)

李:その豹変振りに、きょとん(笑)。

崎本:ちょっと、カメラ止めようか(笑)。

りな:あ。(我に返った)…崎本さん、今の、カットして下さい。

崎本:ええ? 超おいしいところなのに(笑)。

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