幽霊屋敷潜入!

夏向けのホラー企画として、有名な心霊スポットで一夜を過ごすことになったTVクルーたち。

だがその廃屋には本物の「悪意」が潜んでいた…!

――そして1階探索――

 

 1階に降りる前に探索者達は、作戦会議を行なった。現時点で予想される危険は、台所の包丁、物置(1階)の大工道具、そして床の痛んだ箇所。まずは床に対しての安全を確保するため、鈴木が一人で物置(1階)に行き、そこにあるロープで互いの体を結ぼうという事になった。

 そうして階段を降り、玄関ホールまで戻ってきた探索者達。なおこの時点で、時刻は一時を過ぎている。床板をきしませながら物置に近付いた鈴木は、深呼吸すると、ゆっくりとドアを開けた。

 

KP:では物置の棚の隅に、ぐるぐる巻きになったロープがあります。近づいたら、15%で振って。

鈴木:それはさすがに出ぇへんよ。(ロール)13。

崎本:出たね(笑)。

鈴木:なんで!? ありえねえって、さっきから!(一同笑)

KP:すると、大工道具の中から釘が十本ぐらい、まとめて飛んできました。避けて下さい(笑)。

鈴木:〈回避〉ー! 73%。(ロール)あっ、失敗です!

KP:釘だけど、本数が多いからなあ。(ロール)5点。

鈴木:うお、痛ったあ! でも、全部止まりました。

KP:それでフラッシュバックで、また手が見えるんですよ。その手の見える範囲には全部、刺青がしてあります。

鈴木:はー、かっこええなあ(笑)。

KP:ぶっ(笑)。で、〈目星・アイデア〉コンビ。

鈴木:25%です。(ロール)さすがにわからへんわ。

KP:まあ、刺青の模様は文字っぽいなあ、とは思った。

鈴木:うん、それは思って、ロープ取って扉ばーんて閉めて、逃げる。

 

 この時のSANチェックで鈴木の正気度が更に2点減り、50に。

 

鈴木:ともかく、みんなを数珠繋ぎに縛りましょ。先頭僕で、2番手は?

りな:じゃあ、あたしいきますか。

鈴木:3番手が李くんで、ザキさん、音声さんと。では出発進行、ぽっぽー。

KP:電車ごっこ?

鈴木:ストレスがたまると、笑いが欲しくなりまして(笑)。

崎本:では、どこから行こう?

鈴木:風呂は外せへんですね(笑)。便所はええとは思うんですけど。

りな:出てくるのは、花子さんぐらいですよ。

鈴木:そっち(りな)を見る。

りな:パンチ。(一同爆笑)

鈴木:すんません、すんません! うかつな事言いました!

李:何で謝ってるんだろう(笑)?

鈴木:後は、物置や使用人部屋は、絵面がぱっとせえへんしねえ。これでチェーンソーが飛んでくるんやったら、入ったんですけど。(一同笑)

KP:さすがにチェーンソーは置いてない。(苦笑)

崎本:でも、あったら入るんだ。

鈴木:いやだって僕、アクション系芸人ですから! でもまだ怪我してないから、ギャラ貰えるのかなと。(一同笑)

KP:基準がそれかい(笑)!

鈴木:体張らないと、ギャラ貰えない気がするんですよ!

 

 結局、包丁が飛んでくるのを期待して(笑)、まずは台所に。開けたドアの先ではいきなり、ダイニングテーブルを囲む芸術家たちの姿、という幻覚に出くわす一行。しかし特に正気度は減らず、幻覚も消えたため、すぐに辺りの探索に移る。その先頭に立つ鈴木の頭上に落ちてきたのは、…漬物石。

 

鈴木:(憮然とした顔)…駄目だろう、それ。

りな:(指で輪を作って)このぐらいの大きさ、って事はないですよね?

KP:漬からない、それじゃ(笑)。

りな:ドア開けた時に落ちてきていいのは、黒板消しぐらいですよ(笑)。

KP:ダメージは…、こんなもんだろう。(ロール)7点。

鈴木:止まった。防護、残り2点。がこん!

李:鈴木さーん!

鈴木:いや、これはあかんて。…ネタおんなじやん!(一同爆笑)

KP:そっちかー(笑)!

鈴木:いやだって、これは怒るよ。お笑い舐めてるとしか思えへんもん。

りな:鈴木さんと同じぐらい、空気読めないですねー(笑)。

鈴木:いや、確かに僕、空気読めないけど!

崎本:これって、殺しにかかってる感じですよね? えーとさ、李くん。これが落ちてきたのって、悪霊の仕業? それでその悪霊っていうのは、ここで死んだ芸術家たちや作家の人、でいいのかな?

鈴木:狂った屋敷精霊、ブラウニーの仕業です。(一同笑)

KP:ゲーム違う(笑)。

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