幽霊屋敷潜入!
夏向けのホラー企画として、有名な心霊スポットで一夜を過ごすことになったTVクルーたち。
だがその廃屋には本物の「悪意」が潜んでいた…!
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探索者作製 | オープニング | 2階探索・1 | 1階探索・1 | 地下室探索・1 | エンディング |
今回の探索者紹介 | 惨劇館マップ | 2階探索・2 | 1階探索・2 | 地下室探索・2 | アフタープレイ |
探索者データ | 2階探索・3 | 地下室探索・3 |
――2階探索(なんかやばい)――
とにかく大騒ぎの後、りなは首筋を拭いた。しかしよく見るとそのハンカチにも手にも首筋にも、赤みどころか水気も付いていない。
りな:「え、なんで!?」
李:「見せてください」
KP:と、皆さんが集まった所に、天井から首吊り死体が落ちてきます!
一同:…………。(唐突過ぎて、かえって反応できない)
KP:(う、寂しい)SANチェックな。
崎本:(ロール)うわ、失敗した!
鈴木:(ロール)あ、僕初めて失敗。
KP:じゃあ失敗した人は、1D3+1で。
崎本:(ロール)ああっ! 4点!(一同爆笑)
鈴木:ザ、ザキさん(笑)?(ロール)僕3点。びっくりして倒れます!
そしてまたその首吊り死体も、一瞬のうちに消え去る。ただ今までと少し違うのは、その時垣間見えた顔は、年の頃五十代の中年のもの。
りな:「作家かなあ?」…冷静。(一同笑)
李:多分そうだと思う。
KP:それでここで、鈴木さんが、15%。若瀬さんが、40%。崎本さんが、35%。李君が、50%。で振ってください。
鈴木:絶対無理ですって。(ロール)ほら失敗。
李:(ロール)成功!
崎本:(ロール)うわ! 99!
KP:あらあ(笑)? ではまず、成功した李くん。頭の中にまた、映像が見えました。やはりこの部屋の昔っぽいんですけど、ベッドに女性がいます。それで視点が、その女性に近付いていく誰か、の目線らしくて、こう手を伸ばしているのが見えます。
李:その近付いてる手の持ち主の視線になってるんですね。
鈴木:それは、友好的に近付いてるかどうか、分かります?
KP:それは崎本さんに言います。(一同笑)では崎本さん、同じ光景が見えるんですが、こう近付く手には鞭が握られていて、女性を叩き始めます。
鈴木:おお、いい趣味してますね(笑)。その女の人、どんな格好ですか? 全裸とか、半裸とか、服着てるとか。
KP:…全裸で縛られてる、かなあ。
りな:亀甲縛りですか(笑)?
鈴木:オレの趣味からは、少し外れるな。(一同爆笑)レザーとかの方が。
KP:時代的に、無理があると思うの。(苦笑)
鈴木:いや、西洋だったらあるじゃないですか!(力説)
崎本:女性の反応は?
KP:そうですね、〈心理学〉。
崎本:(ロール)成功。
KP:えー…、悦んでます。(一同笑)
鈴木:ああ、こういうの見たことあるし。(一同爆笑)うん、ザキさんは分かるよ、うん(笑)。
KP:で、1D3点MP減らしてください。(MP1点減少)そうすると…、机の上に彫刻刀があるんですが、それがびゅん、と飛んできます。このターゲットは、ランダムで決めさせていただきます。
鈴木:あ、でも僕、倒れてる。
KP:そうだっけ? それじゃ目標から外れるな。
鈴木:あ、あ、駄目じゃん! 僕に当たらないと! ここはカーブとか! シンカーとか!(一同爆笑)
KP:それはさすがにどうかと思う(笑)。では大木君加えて、4人で。(ロール)1。若瀬さん?(一同爆笑)
りな:しばいたろか!?
KP:それでこれ、状況的に、完全な不意打ちなんだよね。ダメージは1D4で…、(ロール)ごめん、4振っちゃった。
鈴木:おかしいな、これ、当たるの僕の役目のはずなんやけど。(ぶつぶつ)
KP:倒れるって言うからだ(笑)。えーと、利き腕じゃないほうの肩口、に刺さりました。刺さった瞬間、SANチェック。
りな:痛たーっ!(ロール)…00です。
鈴木:また!? なんか今日、多くないか、みんな!?(一同笑)
KP:じゃあ、1D4+1、正気度減らして。
りな:(ロール)4点ですね。
この傷は鈴木が手際よく治療(〈応急手当〉クリティカル)。そのためにカメラを止めたついでに、探索者達はまた話し合う事にした。
りな:これ、ここにいる霊が飛ばした、ってこと?
鈴木:マジ、洒落ならん。ザキさん、やっぱこれ、おかしいですって。李くん、この屋敷に本物が居るとかいう話、聞いたことある?
李:うーん、調べた話を、かくかくしかじか。
鈴木:あ、それ知らんかったわ。前に住んでた人、自殺したん?
りな:でも、見えたのが昭和の始めなんだったら、その作家の前に何かあったと思ったほうがいいのかな。その影響で、色々な事件が起きたとか。
崎本:パソコンで調べてみようか。モバイル開いて。
李:ググれ(笑)。
しかし〈図書館〉の判定にマイナス10%の修正が付いたためか、どうにも調べがつかない(全員失敗)。するとここで李が、《卜占》の試みを申し出た。
李:では、背中に背負っていた羅盤を取り出して。
崎本:「李君、ちょっと待って」カメラ取り出してから、キュー。
KP:《卜占》は、コストを払って[POW×5]以下を出せば占えます。
李: 90%。それはよく当たる、って言われるよね(笑)。まず正気度。(ロール)1点減った。次にMP。4点減らして、12点。
KP:で、何を占う?
崎本:えー…。
鈴木:キャラクター的には、ここに何がいるか。
李:いるのは気付いてそうだから、それでいきましょう。(ロール)成功。
KP:そうすると、古い悪霊の気配と、この世のものならぬ存在の気配。それが混じりあってるイメージが浮かびます。SANチェックな。
李:いやーん。(ロール)成功。(正気度喪失0)「ううん、古い悪霊と、この世のものではない気配がします」
りな:「この世のものじゃない? 宇宙人?」
鈴木:「だから、おいしい事言わんといてって!」(一同笑)
李:じゃあそれには首を振って。「分からない」
崎本:うーん、なんかやばい気がしてきた。でもここで終わらせると、番組にならないしなあ。
りな:ここで引いたら、女がすたる。(きっぱり)
一同:おおー!(歓声)
崎本:いいの、りなちゃん?
りな:売られた喧嘩は、買わなきゃいけないでしょう。
鈴木:いやいやいや、それ、ヤンキーの反応ですよ(笑)?
KP:お姉さん、過去に何が(笑)。
李:ワンワン倶楽部で色々な事が。(一同笑)
崎本:りなちゃんが、引く気がないって言うなら。ここで終わらせたら番組にならないし、続行するか!
なお、2階では物置も開けた結果、ポルターガイストにより崎本が2点の正気度喪失、鈴木にかけられた《肉体の保護》が2点減少した。その鈴木の脳裏に、今度は「漢字の書かれた巻物を広げる手」の幻覚が映る。
鈴木:今ぶつかった時に、こういうもん見えたんですけど。漢字だから、李くんやったら何か分かったかもしれんなあ。
りな:流れが読めないお化けだなあ(笑)。